本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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旅の短篇集 秋冬/原田宗典
久し振りに原田宗典さんの小説を読んでみました。

僕の中では原田さんはエッセイで笑わせてくれる人という位置づけなので、小説作品は余り読んだことがありません。
勿論、嫌いというわけではなく、平成トム・ソーヤーは読んだらすぐに本を処分してしまう僕の本棚でも、随分と古参兵として居座り続けている名作ですし、独特な雰囲気がくすぐったいような作品を書かれます。
ただエッセイを読みすぎたのか、どうも友達が書いた小説を読んでいるような気恥ずかしい感じを受けてしまい、なかなか手が出せなかったのですが、幸か不幸か、最近余りそういうエッセイを出されなくなったので、久し振りの小説に挑戦しました。

旅の短編集という事で、テーマはまさに旅です。
世界各地を旅した思い出話や、お土産に関する小説です。
そう多くないページ数の中に、非常に沢山の旅の思い出が描かれています。
この作品は秋冬編で、同様のタイトルで春夏編もあります。
秋冬編の方が、少し物悲しいような、でも読んだ後に心がほっこりするような内容が集められています。

サイズで言うと、ショートショートなので寝る前や、ちょっとした待ち時間に読むのにちょうどいいです。
爆笑するような描写もなく、ちょっとだけ現実から離れたような、やっぱり現実にいるような按配の世界が描かれているので、電車の中など、周辺に人がいる時に読むのも安全です(笑)。
原田さんの作品はそこを確認しないと、読む場所を選びますから…( ̄∇ ̄;)

さてこの本は凄く小説的に描かれているのですが、内容としてはエッセイ風に仕上げられた貴方には買えないもの名鑑 を思い出します。
こちらは普段書いているエッセイの文面で、実は実在しないへんてこなアイテムを実在するように描いたものですが、エッセイ風の文面ではないことや、笑いに主題を置いていない点では随分と雰囲気は異なりますが、とても似た作品だと感じました。
こういう真逆のアプローチが出来るのが、原田宗典さんの魅力かもしれませんね♪


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日常ええかい話/原田宗典
原田宗典さんが英会話に引っ掛けて発表したコンセプトエッセイ、『日常ええかい話』。
アルファベットのA~Zの頭文字になる単語をテーマにしたエッセイを書くというもので、AのAirport(空港)での思い出に始まり、ZのZOO(動物園)で熊の糞に興奮した子供時代のエピソードまで、充実の内容ですが、英語の勉強には全くなりません

ところどころ単語選びに苦労した風もあり…というか、しょっぱなのBで、考えていた単語の頭文字が実はVだったり、英語じゃ無かったりと躓きまくっています。
なんとなく最後のZOOのサブタイトル『興奮のルツボだズー』も疲れ果てて出てきた狂ったテンションのようで寂しさを誘います。

読み終えて単語と言う制約の中で、日常起こるどんな事でも表現の仕方一つで微笑ましく、誰しも経験していることでさえ、コミカルに感じるものだなぁと思いました。
人生を退屈だと嘆く人がいる。
でも、自分の人生を無理に卑下したり脚色したりしようとしなければ、ほら誰にでもある当たり前の日常ってこんなに面白い

しかしこうしてみていると、テーマは違うのに、お尻周りの話題が妙に多いような気がする。

ウンチョスは原田宗典ファンの共通語です。
…と思ったら、googleで12,900件もヒットしました。意外と有名な表現なのだろうか。ちなみに原田少年が名付けた野糞の英訳は『フィールド・ウンチョス』。なんだか壮大である。

解説は詩人の俵 万智さん。
俵家ではハラダさんブームたる現象が起きていたようで、普段は原田さん自身が人と会うのに緊張するエピソードばかりを読んでいますが、この解説では他の誰かが原田宗典さんと会う事に緊張すると言ういつもと逆の表現を見る事が出来ます。




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東京トホホ本舗/原田宗典
自称ナイーブな原田宗典さんは毎日の生活の中で『とほほー』とため息をつくことが多いそうです。

原田宗典さん自身、『とほほ』には相当なこだわりがあるようで、『僕の場合はもっと根が深いというか何というか、とにかくかなり深刻な状況に追い込まれ、心底落胆した末に「とほほ」となるのである』と大真面目に語っています。
困惑して、どうにか脱却しようと努力して実らず…。
「とほほ」のプロとまで言い切る著書のとほほが詰まった暖かいエッセー集。ご期待下さい。

まず『苦手だからトホホなのか、トホホだから苦手なのか』では苦手分野の話に触れ、苦心して撮影した著者近影では『苦悩する哲学者がクシャミをこらえているような顔』と自らを評す。
確かに原田宗典さんの著者近影にはナチュラルな雰囲気の物が少なく、どこと無く不自然さが漂うものが多いのですが、自身曰く『″少し"の笑いに、"もう少し"の笑いを追加する』という注文について気が狂いそうになったそうです。

大きく三項目に分けられ、それぞれに沿ったトホホが紹介されます。
『昔は随分とトホホだった』では、少年時代から青年時代にかけての著者のトホホが紹介され、極度の近視である原田宗典さんが高校時代に裸眼で煙草を吸おうとした際に、巨大なゴキブリをライターと間違えて掴もうとしたエピソードなど、『トホホ』の言葉に縛られない懐かしい記憶が綴られています。
『人生、日々是トホホ也』では、自らのトホホのみならず他者にも触れており、駅構内で見かける泉谷しげる似の男性や、自動になる前のパチンコ屋…自分で球を弾いていた時代を思い起こしてみたり、原田宗典さんの『とほほ』が幅を広げていく様子が見受けられます。

とほほのコンセプトの元、落ちは少し切なめ。
この姿勢は解説の泉 麻人さんの語る、椎名 誠さんと比べた時の原田宗典さん像そのものなのではないでしょうか。どこか肩透かしを食らうような展開は、著者らしさ、そして著者が人気を集める理由のよく判るエッセイに仕上がっています。
気軽に笑いながら、たまに我が身を省みてドキッとしながら読める一冊です。



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